「雪中の一夜茸」
 
 
  環境:森林域 温帯以北の森(初冬)
制作年:2008~
 
 

雪中のヒトヨタケ
(H27×W24mm, 2008年)

雪景色の中、静かに佇む一夜茸(ネナガノヒトヨタケ)。
初冬の寒い時期でも発酵熱で暖められた堆肥やチップなどの堆積物からは
ヒトヨタケ類などのキノコたちが生えてくることがあります。





ネナガノヒトヨタケ

「雪中の一夜茸」拡大。
ネナガノヒトヨタケは傘が徐々に黒くなり一夜で溶けてしまいます。
奥に生えているのはムラサキナギナタタケ。





雪中の一夜茸
(H31×W24mm, 2011年)








雪中の一夜茸(ネナガノヒトヨタケ)
(2013年)






まだ作家として活動を始めていない頃に制作した初期の作品。
もともとは白と黒の2色のガラスだけを使って何かデザインしてみようという
ちょっと変な動機で生まれたものですが、今でもとても気に入っています。
(紫っぽい色は黒ガラスを薄くのばして作った色です)

ちなみに生物の和名はカタカナ表記が正式とされています。
タイトルにあえて漢字表記の「一夜茸」を使っているのは
「ヒトヨタケ」という和名をもつ特定のキノコのことではなく
漠然と「ヒトヨタケの仲間」のことを指したかったから。
漢字の方がこのヒトヨタケ類の特徴が伝わりやすいですし...。