彩元堂看板

 日記  (2015年11月)

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2015年11月26日


シリケンイモリのトンボ玉

2015年11月制作 「木漏れ日に漂う」

沖縄の森の小さな水場にプカプカ浮かぶシリケンイモリさん。






シリケンイモリ 

今回作ったシリケンイモリは背面に赤いラインが入る綺麗な個体。
野外で時々見かける色彩変異の一つです。
(写真では見えませんが、私のイモリさんはしっかりお腹側も赤色になってます)






トンボ玉展示台 照明付きトンボ玉展示台

LED照明付きの専用展示台にセットしたところ。
暗い部屋で鑑賞しても綺麗です。
この展示台は2015年10月に制作したもので、
側面にトンボ玉の標本ラベルも貼られてます。

 なお、シリケンイモリは奄美と沖縄の集団で遺伝的に差があってアマミシリケンイモリとオキナワシリケンイモリの2亜種とする意見もあります。日本爬虫両棲類学会の日本産爬虫両生類標準和名リストではまだ亜種は認められていないため、私の作品のラベルもそれに従って単に「シリケンイモリ (Cynops ensicauda) 」と記してあります。それにしても昔はどこにでも普通にたくさんいたシリケンさん、ここ20年ほどであちこちの個体群がどんどん消滅しつづけて....寂しい限りです。

 この"「木漏れ日に漂う」照明付き展示台セット"は今月のグラス2Hオークションに出品しています。入札日は2015年11月24日(火)から27日(金)まで、終了時間は22:50です(自動延長あり)。もう入札が始まってますね(汗)。今回のシリケンイモリの色彩変異バージョンは展示台セット用のプチ特別版として作ったものですが、今後も野外で実際に見かける程度の低頻度でたま〜に制作しようかと思ってます。 

 また、今回のグラス2Hにはお客様からも私の作品(「アンドンクラゲの海」と「水海月」)が出品されてます。こちらも併せてよろしくお願いいたします〜。




個展が終わって、超久しぶりに夜のヤンバルに〜。


アミヒカリタケ

月明かりにアミヒカリタケの幽き光。








アオノクマタケラン

この時期はアオノクマタケランの実がとってもキレイ。




 



ザトウムシ

ふと地面を見たら、急にザトウムシが集まってワシャワシャ大騒ぎに....
何事かと思ったら集団で一匹のミミズを狩ってる場面でした。


ザトウムシ ヤンバル

10匹ほどですぐにミミズをバラバラに。
華奢に見えてガッツリ肉食系です。
それにしても美しい色ですねぇ。
普通のギンボシザトウムシの成体だと思ってたけど
「ギンボシ」の白い斑紋が全く見当たらない...。
あ、右下の子、頭に双翅類の虫を乗せてますね。









海辺で拾ったイカの甲を大事に持ってる娘。
数日前まで真夏みたいに暑かったのに、
今日からものすごーく寒いです......。






2015年11月14日

 名古屋での個展「硝子の生物圏 2015」も無事終了いたしましたっ。我ながら良い空間を作ることができたなぁ、と自画自賛してます(笑)。それもこれも会場として使わせてもらった水谷竜也さんのお宅と、彼のボトル作品の佇まいが私のガラス作品と非常にマッチしたおかげです。今回の個展はあまり他所では宣伝せず、普段から私のサイトを見てくださってる方にできるだけゆっくり・まったり・じっくり・たっぷり作品を見てもらおうという趣旨で開催させていただきました。実際、ご来場くださった方の多くが和室に腰を下ろして何時間もかけて作品をじっくり見てくださって、たっぷりお話もできて本当に毎日楽しかったです。作品販売もほとんどない上に場所もわかりにくいこの作品展に遠路はるばるお越しくださった方々にはもう頭が上がらないくらい感謝・感激ですっ。来てくださった皆さま、本当にありがとうございました!とても励みになりました。

 6作品だけ抽選販売をしましたが、今回はさすがにいつもと比べて倍率も低く、ちょうどいい感じの抽選となりました。当選者さまとも全て連絡が取れましたので、これにて今回の抽選販売は終了とさせていただきます。また1点だけオークション形式で販売させていただいた小さな作品は、5万円台での落札となりました(ありがたいです!)。ご参加くださった皆さまに感謝ですっ。


名古屋個展2015

こんな感じで、本当に良い雰囲気。












なんだかんだで、これまでで一番展示作品の種類が多い個展になりました。
今回は魚石の増殖シーンも全ステージ揃ってましたし、
河原の丸石の中から懐中電灯を使って自然状態の魚石を見つけ出す体験もできたりと、
魚石だけでも結構見応えがあったと思いますよー(笑)。

土曜と日曜は土間の方で友人がパン屋さんを開いてくれたり、
会場が時々ちびっ子だらけになったりと、
なんだかとっても楽しい個展でした〜。

今回の個展の様子は、私の英語サイトのブログにも
大きな写真を載せていますので併せてご覧ください。
 →英語サイトのブログはこちら






水谷竜也作品

そして水谷竜也さんの素敵すぎるボトルガーデン作品。
これ、ご本人からお話を聞くと本当にすごいんですよ。

水谷さん、ご自分の山を持っていてそこを畑として植物たちを育てて....
自宅のラボの水槽に移してゆっくりじっくり安定させて....
そこからボトルに移してまた長期間安定させて....
本当に長い長い時間をかけて瓶の中で全てが循環するまで落ち着かせて
植物が大きな葉を出さなくなって暴れたり枯れたりしなくなってから、
ようやくお客様に販売できるものになるっていう気の遠くなるような作品です。

購入者は最低限のメンテナンスだけで何年もずっとこの作品を育てていくことができるそうです。
しかも、もし調子が悪くなったら水谷さんが直接作品のメンテナンスに行くそうで...。

ボトル作品 ボトルガーデン作家 水谷竜也さん

森の植物を熟知する水谷さんが長年試行錯誤を繰り返しながら創り続けている作品。
ガラス瓶の中に自然の循環を再現するっていうコンセプトやその世界観に、
なんとなく私の作品と共通するものを感じて今回ご一緒させてもらいました。
実質的には二人展だったんですが私の都合に合わせてパッと作品を用意できるものでもなく、
コンセプトが近いとむしろ作家それぞれの思いが伝わりにくいかもとの懸念もあって、
今回は水谷さん宅で私の個展として開催させてもらいました。
いやぁ、すごく刺激になりました。
水谷さんの今後のご活躍が楽しみですっ。

水谷竜也さんのサイト→ imo market





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