彩元堂看板
日記(2010年5月~6月)
 

 

2010年6月27日

 また長い期間更新をサボってしまいました...。すみませんっ。ここのところバタバタと焦りながら作品展の準備をしていました。来月1日から二ヶ月間、小樽の「とんぼ玉ギャラリー月下美人」さんで私のトンボ玉が14点ほど展示されます(販売もありますよ)。お近くの皆さま、旅行で小樽に行かれる皆さま、ご都合がよろしければ是非お立ち寄りくださいませ。よろしくお願いしますっ。

「水中とんぼ玉展」 
場所: 小樽 大正硝子館 ギャラリー月下美人
期間: 7月1日~8月31日

「水中」とタイトルについていますが陸系の作品もあります。山崎里奈子さんの作品と一緒に展示されるそうです。今回、私自身は見に行けないんですが(残念!)、面白い方法で展示してくださるみたいですよ~。

 水中とんぼ玉展
↑ 小樽に送った作品の一部です。


 Web shop の方はだいぶ遅れてしまっていますが、次回販売は来月上旬頃を予定しています。 お待ちの皆さま、なかなか商品を出せず本当に申し訳ありませんっ。今年はちょっと展示会の予定を入れすぎてしまったみたいで...(反省)。
 沖縄はもう梅雨が明け、朝からセミの声が響いています。暑いー。





2010年5月31日

  5月中に作品をネット販売するはずだったんですが、だいぶ予定がずれ込んでしまい全然間に合いませんでした。すみません、もうしばらくお待ちくださいっ。m(_ _)m そろそろ新しい作品を完成させようと気合を入れて作っているんですが、これが思ったより手間取ってます。もうすぐ完成...するといいなぁ。
  

 ↓こないだ「新江ノ島水族館」で撮影してきたクラゲさんたちです。
 

ミズクラゲ  アカクラゲ
左:ミズクラゲ  右:アカクラゲ

 

パシフィックシーネットル  アマクサクラゲ
左:パシフィックシーネットル  右:アマクサクラゲ

 

ウラシマクラゲ  カミクラゲ
左:ウラシマクラゲ  右:カミクラゲ
カミクラゲはもっと触手がフサフサしてる個体を撮りたかった~。  

 






2010年5月21日

  東京から戻ってきましたっ(数日前に...)。今回の東京行きはもちろん銀座での展示会が目的だったんですが、すごーく行きたい場所があったので少し早めに出発したんです。東京に着いてまず向かったのは「東京大学総合研究博物館 小石川分館」。ここは「驚異の部屋」が常設展示という激しく素敵な博物館で、歴史を感じる怪しい生物標本や謎の器具なんかが多数展示されています。ずらっと並んだ抽斗、古びた標本ラベルなど細かいところまでどこを見てもグッときますねぇ。館内はとても静かで、実に素晴らしい空間でした(←しかも入館無料)。
 

  

  

  

 

 翌日に行ったのはクラゲ類の展示が充実している「新江ノ島水族館」。クラゲが目の前をふよふよと漂う様子がなんとも気持ちよくてたまらんです。写真を撮るのが目的だったんですが、クラゲ撮影はものすごーく難しくて...(写真はまた今度日記に載せますので)。
 

 そしてゆう画廊さんでの蜻蛉玉展。初日にはたくさんの方に来ていただき、本当に感謝感激ですっ。ありがとうございました!見に来てくださった方々や作家さんたちと色々お話できたのが何より嬉しかったです。刺激になりますね。
 この蜻蛉玉展は今月29日までやってます。今回の展示では作品を直接手に取ってじっくりと鑑賞していただけますので、ぜひ色んな方向から光を当ててご覧くださいませ。なお、私の作品は売れてしまったものも会期中はずっと展示されています(今回はアカクラゲペンダントのみ即売形式です)。
 

  
 

 私は展示会の経験がまだほとんどないので自分で作品をきちんとディスプレイするのも初めてだったんですが、あれこれ悩んで楽しかったです。今回、トンボ玉を飾るための「標本箱」を作ってみました(会場でご購入いただいた私のトンボ玉にはこの箱が付属します)。標本箱ってボール紙と製本テープで意外と簡単に作れるんです。箱の中には綿が入っているので、ディスプレイ台になっている内蓋を外して普通に作品を収納することもできますよ。ちなみに標本ラベルに記されているのは作品タイトル、モチーフの種名、制作時期、製作者名です。

 

 沖縄に戻ってきたらもうジメジメと暑い毎日です。先日のヤンバルでは去年初めて見たホシノヒカリタケをあちこちで見ることができました。稀な種だと思っていましたが、発生時期にしっかり探せば結構見られるものなのかも...。傘の直径が1cmにも満たない小さなキノコですが、場所によっては立ち木全体がぼんやり光って見えるくらいの大量発生でかなり感動的な光景でした。こんなに発光キノコが群生しているのを見たのは初めてですっ。なんだか最近、ヒカリモノの話ばかりしてますね...。カエルもいい感じに盛り上がってますよ~。
 

ホシノヒカリタケ
ホシノヒカリタケ(仮称) Mycena sp.





2010年5月13日

  今から東京に向かいますっ。展示会、楽しみです~。





2010年5月10日

  銀座のゆう画廊さんで行われる「幽・遊・由の蜻蛉玉展」までもうすぐですっ!私の準備の方は...え~、ただ今必死に作っております(汗)。皆様、ぜひお越しくださいませ。初日(16日)は私も在廊する予定です。





2010年5月4日

  銀座ゆう画廊さんでの展示会がもうすぐということで、なんだか余裕がなくなってきました。うーん、なかなか作品が貯らない...(汗)。と焦りつつも、先日またヤンバルに行ってしまいました。
 

アリノトモシビタケ?
発光するイタジイの枯葉


  光るキノコと比べるとあんまり知られていませんが、夜のヤンバルの森では光る枯葉も見られます。ヤンバルに限らず、亜熱帯から熱帯の高湿度の森林では結構普通にあるようです。明るさは、闇夜に目が慣れてきたらうっすらと発光していることがわかるくらい。上の写真は長時間露光で撮影してかなり明るく見せていますが、肉眼ではもっと微かな明かるさです。それでも雨の後などは結構明るく発光するので、時には林床が一面ぼんやり光って見えます。幻想的ですよ~。実はこれ、発光しているのは枯葉を食べている発光菌の菌糸なんです。アリノトモシビタケという通称で呼ばれているグループの発光菌のようですが、まだ詳しい研究はされてないみたい。気になるなぁ.....。
 

アリノトモシビタケ?
光る枯葉から生えていた可愛いキノコ。何者?


  光る枯葉からはよく小さな白いキノコが生えているのですが、これらが発光菌の子実体かどうかはわかりません(キノコは光ってません)。それに形の違うのが何種類かあるようだし....。

 これらの光る枯葉を撮影していた場所の近くに枯木が一本立っているのですが、この枯木も稀にあちこちがぼんやりと発光しているんです。どうも光る枯葉とは違う種類の発光菌のような気がしていたのですが、以前この枯木から生えていたキノコの写真を見なおしててなんとなく正体がわかりました。光っていたのはたぶんナラタケの菌糸。
 

ナラタケ
光る枯木から生えていたナラタケ(この写真では光ってませんよ)。


  ナラタケは食用キノコとして有名ですが、菌糸が光る発光菌としても知られています。上の写真のキノコは自然写真ギャラリーにも種名不明として載せていましたが、菌糸の発光も確認できたのでたぶんナラタケ(もしくはその近縁種)で間違いないかなーと思います。ちなみに現在確認されている世界最大の生物はナラタケの仲間らしいですよ(←菌糸も含めたサイズが)。

 * この上の写真のキノコ、ナラタケ属のまだよくわかってない種類みたいです。そもそも沖縄県ではナラタケ属のキノコは報告されてないそうで、現在、標本を送った研究者さんのところで調査中です。(2012/8/29 追記)

 私は菌類については素人なので全然詳しい知識はないんですが、沖縄の発光菌はほとんど情報がないようなので少し長々と紹介してみました。雨の多いこれからの時期、ヒカリモノが楽しいですっ。

  発光話のついでに......実は私の作っている魚石、ごく稀に地面が光るバージョンがあったりします(ただ蓄光ガラスを入れてるだけですが...)。お持ちの方はお気づきでしょうか?魚石の話には「青く光る石」と伝えられているものもあるので、それを表現してみました。ただ、なんでも蓄光ガラスで光らせるというのもちょっと芸がない気がしたので、これはあくまでも変則的な作品という位置づけにしています。これからも時々こっそりと混ぜておくつもり。もし光ったら「ちょっとアタリ」くらいに思ってくださいませ。
 

 発光する魚石
強い光を当てた後にほんのりと光る魚石。

 

 話は全く変わりますが、昨日、若いジャガイモを茹でて食べたら表面の緑っぽい部分にある毒(ソラニン?)にヤラレました。口の中が激しく痺れて何を食べてもめちゃくちゃ苦いという状態がしばらく継続(そしてなんだか気分も悪く...)。寝たら普通に回復したので全然大したことはなかったのですが、ジャガイモの毒もナメたらいけませんねぇ。皆さまもどうぞお気をつけください~。




 
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