彩元堂看板

 日記 (2013年12月)

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2013年12月25日

 

魚石

「魚石(sp.C)」と木製標本箱

灰色の魚石。モノトーンの石に赤い魚が映える渋い個体です。
* 石質部も生物体の一部と考えられるため、便宜的に魚石自体を「個体」と呼んでいます。
 





魚石

近年になって「魚石」には複数種が存在することが判明。
この魚石は研究者が通称 "sp.C" と呼んでいる種です。
(現在研究中の分類群で、まだ正式な学名は付けれられていません)
* sp. は species(種)の略





魚石

紅白柄の綺麗な体鱗が細かく並んでいるのがsp.Cの魚の特徴です。
他種との比較等、魚石の複数種に関する詳しい情報は今後の報告をお待ちください。






魚石 木製標本箱

左上: 魚石収納時の木製標本箱。
右上: 時々蓋を開けて魚石を覗くのも良しです。
左下: 展示台として使う場合は蓋をひっくり返します。
右下: フェルトが貼られた中央の窪みに魚石を置いて展示。

木箱は通常の紙製標本箱と同サイズで、板を切って作ったお手製のモノです。

標本箱の銘版は真鍮板をエッチングして作りました。
文字は手書きだし、自慢できるような出来じゃないけど雰囲気重視ということで.....汗。


魚石 観察  魚石

左: 石の中の魚たちは体長5mm程度(尾端までの全長7-8mm)と小さいので、
魚の形態を肉眼で細部までしっかり観察するのは非常に困難です。
じっくり見たい場合は高倍率のルーペや実体顕微鏡の使用をオススメします。

右: 魚の顔をよ~く見ると......この子、口開けてますねぇ。

たぶんこの世で最小最精細のガラスの魚っ。
* ガラスで作られた立体の魚作品において、2013年12月現在(増永調べ)

↑増永調べ、ウソです。そういう方向を目指してるわけじゃないですよ~(笑)


光る魚石

この個体は光る魚石っ。
暗いところで石の内部が光ります(蓄光)。



 この木製標本箱付き「魚石(sp.C)」は今月のグラス2Hオークションに出品しています。sp.Cはこれが第1号ですが、今後も普通に制作・販売を予定している作品です。木製標本箱はsp.Cのオークションシ出品記念に制作してみました。それでは今回の出品作品、気に入っていただける方がいらっしゃいましたらどうぞよろしくお願いいたしますっ。
 この作品の入札期間は12月26日(木)から12月30日(月)22:30までです。

 今月のグラス2Hには私の作品がもう1点、お客様から「バイカモの陰で」が出品されています。こちらもよろしくお願いします~。

Glass 2H オークションサイト
Glass2H

 


*





メリークリスマスです。






2013年12月17日

 夜、子供を寝かしつけてたらいつの間にか朝まで一緒に寝てしまってる今日この頃です。なかなか日記も更新できなくてスミマセン m(_ _)m 。書こうと思ってた今月前半の内容をまとめて載せます~(もう全然「日記」じゃないですが...)。



トンボ玉 販売

先日の抽選販売ではたくさんのお申込みをいただき本当にありがたいかぎりですっ。
皆さま、どうもありがとうございました!

「ムラサキクラゲの海」は、なんだかものすごーく久しぶりに販売した気がします。
実は失敗が多すぎて最近あんまり作っていなかった作品なんです。




展示台付きトンボ玉作品

展示台付きトンボ玉作品たちもずらっと並べるとこれまた良い雰囲気。
真ん中のは前回のグラス2Hに出品した「バベルの塔」で、
現在は落札してくださった方のところに収蔵されています。
とても喜んでいただけて私も作品もシアワセです~。

展示台付き作品は来年夏に予定している関東初個展に向けて少しずつ増やしていくつもり。




 先月末、礒野昭子さんにメールで「遊びに来てくださいまし」と伝えたら、先日沖縄まで遊びに来てくれました♪ 礒野さん、フットワークの軽さがステキです。さっそく一緒に夜のヤンバルを散歩してきました。



タシロルリミノキ

タシロルリミノキが鮮やかな青い実をたくさん付けてます。
これを見ると沖縄の冬の森~って感じがします。







リュウキュウアカガエル オス

リュウキュウアカガエルの繁殖期ももう終盤。
沢の産卵場にたくさん集まっていました。







リュウキュウアカガエル オス

ついつい撮ってしまう正面顔、カワイイですねぇ。








リュウキュウアカガエルの卵塊

アカガエルの産卵はあちこちでほぼ終わってる感じでした。
まだ発生の進んでいない卵からすでに尾芽胚の卵まで色々あって、
この日もまだ産卵しているペアがいました。
今年の一斉産卵は割とバラバラに行なわれたみたいです。





ヒメハブ リュウキュウアカガエル 捕食

産卵場にやって来てアカガエルをいただいているヒメハブさん。
アカガエルを食べに来るヒメハブは幼体と小型の成熟雄が多いです。

 ヘビ類は餌を全て丸呑みして食べるのでアゴの大きさで食べられる餌のサイズが制限されます。比較的小さな体のリュウキュウアカガエルを食べに集まるヒメハブは小さめの個体が多く、この後一斉産卵する中型のハナサキガエルのところにやってくるヒメハブはより大きな成熟雌が多いんです。


 礒野さんは変わった形のザトウムシ(アカザトウムシの仲間?)をずっーと観察してたり、ヤンバルオオフトミミズをオオムカデが襲ってる場面に出くわしたり、色々見つけてとっても楽しんでました。礒野さん、遊びに来てくれて本当にありがとうございましたっ。

 今月刊行された文一総合出版の生き物系季刊誌 「このは NO.6」 に私のトンボ玉作品が紹介されていますっ。表紙をめくってすぐの「生き物アート」のページにクラゲシリーズの作品写真と紹介文が載っています。取材で編集の方と楽しく超長電話をしてしまいましたが、短い文章でとても綺麗にまとめてくださいました(ありがとうございました!)。このはNo.6は冬鳥の特集がメインの内容ですので興味のある方はついでに私のところも見ていただけると嬉しいです~。




*



ダリと娘

ダリと仲良くなった娘。
じゃなくて、ダリがかなり我慢強く耐えてます。


 ちょっとここで私の妻のお仕事の宣伝を。妻はバイオリン奏者をしていまして、自宅(沖縄県宜野湾市)で小さなバイオリン教室をやってます。子育てが落ち着いてこれから本格的にお仕事再開ってことで、ただいま生徒さん募集中ですっ。楽器を触ったことのない方、楽譜が読めない方でも大丈夫ですよ。
 教室のお部屋には私の作品がいくつか飾られてますので(今日の日記に載せた作品写真は教室部屋で撮影したのもです)、生徒さんに限り私のトンボ玉作品がじっくり見れるっていうメリットがありますよー(笑)。まあ、バイオリンを習いたい人で私の作品にも興味がある方なんてほとんどいないと思いますが...。
 もし宜野湾市近辺でバイオリンを習いたい方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ一度ご連絡くださいませ! これから習ってみたいという大人の方は特にオススメです~。


ますながさいこ バイオリン教室
ますなが さいこ * バイオリン教室

↑増永彩子、妻の名前です。
今さらですが、「彩元堂」の名前の由来が....(ちょっと恥ずかしい...)




 

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