彩元堂看板

 日記 (2014年6月)

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2014年6月25日

 

増永元作品展2014

- Biosphere of Glass -
Gen Masunaga Solo Exhibition

 予定より遅くなっちゃいましたが作品展のDMもようやく完成っ。DMはせっかく皆さまに配るものなので、展示会のお知らせよりポストカードとして長く飾ってもらえることを重視したデザインにしたつもりです。使用した作品は「木漏れ日に漂う」。会場ではこのシリケンイモリさんの赤いお腹までじっくり覗いてご覧いただけます。 
  地球上で生物が生活する領域を指す“Biosphere(バイオスフィア=生物圏)”っていう言葉が好きなので、今回の個展のタイトルに使わせていただきました。Bio(生命の)+ sphere(球体)ということで、私がトンボ玉作品を制作する時にいつも密かに意識している言葉なんです。私にしては珍しくタイトルに英語を使っているのはそんな理由です(DMの宛名面には日本語タイトルの「硝子の生物圏」も並記しています。こっちの方が覚えやすいかも...)。硝子で構築された小さな生命の球体をどうぞご高覧くださいませ。

 場所:  gallery元町 横浜中区元町5-216
 開催日: 8月4日(月)~8月10日(日) 11:00~19:00 最終日16:00まで


 そしてトンボ玉の新作。

海草藻場をゆく ワモンダコ

「海草藻場をゆく」

沖縄の海草藻場が舞台です。
今は制作していない昔の作品「島蛸の海」を自然環境系作品に派生させました。
違う姿勢のタコさんが入った別バージョンも作るかもです。




ワモンダコ タコクラゲ タコノマクラ

左: 海草(リュウキュウスガモ)の群落をスイ~っと泳ぎゆくワモンダコ。
右: タコノマクラやアオヒトデが暮らす砂地の上をプカプカ泳ぐタコクラゲ。

 
 ワモンダコ、タコクラゲ、タコノマクラが出会う奇跡の瞬間っ(笑)。こんなシーンを実際に見たことはないんですが、どこかの藻場ではこんな遭遇も起きてるかも...とちょっとだけ私の空想が入った作品です。ある穏やかな日の海草藻場の風景。
 私、ウニ類の殻が大好きで学生の頃はよく海で拾ってきて集めていたんですが、実はタコノマクラ(Clypeaster japonicus)は琉球列島では発見例がとても少なく(沖縄島、伊計島で記録あり)、よく見かけるのはヒメタコノマクラ(C. reticulatus)です。作品にもヒメタコノマクラを入れた方がより沖縄らしかったかも、と思ったりもしますが...(そこまで作り込めてません...汗)。
 今回の作品、「タコ」にまつわる生き物にこだわったのには理由があるんです。8月に沖縄で頭足類をテーマにしたグループ展がありまして、私も参加させていただくことになりました。シンポジウム「頭足類学を興す」の一環として企画された美術展で、国内外33名のアーティストによるイカ・タコ関連作品が一堂に並びます。もう、とっても楽しみ~。私は上で紹介したタコさん玉のデザインをもう少し練って、展示台付き作品に仕上げるつもりです。

「Cephalopod Interface イカとタコ と33人」 ・・・・・・・[ポスターPDF]
 場所: 沖縄県立博物館美術館 県民ギャラリー3
 日時: 8月19日~8月24日 オープニング8月19日


 「海草藻場をゆく」の第一号作品は今月のグラス2Hオークションに出品しています。この作品の入札期間は6月26日(木)から30日(月)22:30までです(自動延長あり)。今回もどうぞよろしくお願いいたします!

Glass 2H オークションサイト
グラス2H






*

瀬長島にて

息子と飛行機














2014年6月9日

 最近行ったヤンバルの森の様子をご紹介~(いつもの深夜徘徊です)。この時期のまとわりつくような高湿度の空気、夜の森の中ではなんだか妙に心地良く感じてしまいます。たぶんこの重い空気の中に色んな匂いが混じっているのが、視覚の利かない暗闇の中でより敏感に感じられるためじゃないかと思ったりもしますが....よくわかんない。マイナスイオンの影響かなぁ。



 
リュウキュウカジカガエル

滝壺の周りで賑わっていたリュウキュウカジカガエル。
石の上にとまってる姿が小鳥みたいで可愛すぎです。







クロイワトカゲモドキ

木の幹にいた若いクロイワトカゲモドキ。
原始的なヤモリの仲間なだけあって、樹幹にいるととてもヤモリっぽい。
(普段は地面や石灰岩の上にいることが多いです)

ライトを消して藪の中にしゃがみ込んでこのモドキさんを撮影してたんですが、
撮影後ライトを点けたら肘のすぐ横に鎌首を持ち上げて怒ってるヘビが!
一瞬ハブかと思って飛び退きましたが、よく見ると立派なアカマタでした。
久々に心臓バクバクです。ハブじゃなくて良かったけど、気をつけなきゃ~。



ヒメハブ

沢で活動中のヒメハブさん。
活動中といってもカエルをじーっと待ってるだけ....。







ヤンバルクイナ ヒナ 死体

沢で死んでいたヤンバルクイナのヒナ。
サワガニが食べていたところを邪魔してしまいました。







キイボカサタケ

久々に出会ったキイボカサタケ。
この子、とっても素敵な形です!







イタモジホコリ

粘菌のイタモジホコリ。
一本の倒木上で変形体から子実体までの各段階を一度に見れました。
写真は変化の様子を上から順番に並べてみたもの。


梅雨のヤンバルは色んな生き物たちに出会えて特別楽しいですっ。
なかなか行けないけど...(涙)

 
 
 

*

初めて海外の雑誌で作品を紹介していただきました!

中国の雑誌

中国の月刊誌「行乐」6月号に私のトンボ玉作品が掲載されてます。
“中国の市販雑誌では唯一日本のトラベル&ライフスタイル情報をフォーカスする雑誌
だそうです。綺麗な写真が満載でとてもクオリティの高い雑誌でした。

*「行乐」は
日本語表記で「行楽」です。






中国の雑誌

もちろん全部中国語。
漢字見ると何となく内容が想像できるけど......やっぱり読めません。
たぶんきっと素敵な文章で紹介してくださってるんでしょう。
海外の方に作品を知ってもらえるのは本当に嬉しいですっ。

最近中国の方からもメールをいただくようになり、ありがたい限りです~。
ずっと放置してるうちのサイトの英語版、早くリニューアルしなきゃ(汗)
 
 


 

 私が作家として活動を始めてから先月でもう6年も経ったなんて...早いですねぇ。ようやくですが、関東では初となる個展を横浜で開催しますっ。

 増永元 作品展 [ Biosphere of Glass ]
   場所: gallery元町 横浜中区元町5-216
   開催日:8月4日(月)~8月10日(日) 11:00~19:00 最終日16:00まで

 * 会場での作品販売も予定してます(販売数は多くないと思いますが...)。
   最終日(8月10日)の14:00頃に抽選形式で販売するつもりです。

 
 
 
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