2016年制作 「キノコ培養器」
今月のグラス2Hオークションに出品したトンボ玉です。
この架空の「キノコ培養器」は私が本気でガラス作家を目指すきっかけとなったモチーフで、初めて「自分らしい作品」ができたと感じて嬉しかった思い出があります。2008年に正式に発表してから細部を変更しつつ作り続けている作品ですが、気づけばここ2年程ほとんど制作してませんでした。
今回の作品、オークション出品ページの説明文にいつもの「紙製標本箱が付属します」という記述がありませんが、実は本品には標本箱ではなく特製展示台が付属しますっ。単に出品締め切り日までに展示台の制作が間に合わなかったんです.....(汗)
昨日ようやく完成させたモノがこちら↓
「キノコ培養器」回転機構付き展示台セット
横のツマミを回すとガラス瓶の中に展示されたトンボ玉が回転します。
トンボ玉にホコリや指紋が付くのを防ぎつつ、
台ごと手にとってくるくる回しながら観察できるのがウリですが、
そんな機能より「謎の実験器具」的な見た目重視のデザイン(汗)。
培養器にはこういった装置がよく似合います。
上板でガラス瓶を固定してます。
トンボ玉を出し入れする際は4つのローレットナットを回して外します。
ちょっと手間のかかる仕様ですが、そんな操作も楽しむポイント。
一度玉をセットしたら、お手入れの時以外はあんまり外すことも無いかも...。
左:中を覗くと真鍮の歯車(ベベルギア)が見えます。歯車萌え。
これらの歯車や玉を止める飾りナットなどは数の少ないデッドストック品。
同型の展示台を量産することはできないので、主に個展とかオークション用に。
右:自作の回転ツマミの部品。
短く切ったφ5mmの真鍮棒にネジ山をつけて反対側中央にφ2mmの穴を開けて、
そこにφ2mmの真鍮棒を差し込んでバーナーでロウ付けして先端も細く加工...って工程。
この展示台もトンボ玉と同じくらい手間をかけて作った「作品の一部」なんです。
デスクライトの下に飾ったりするとキラキラして良い雰囲気を醸し出してくれます。
ちなみにオークションの開始価格はトンボ玉単体の価格として設定しました。
今回、この特製展示台は完全に「オマケ」扱いです(汗)。
まあ、設計図も描かずに場当たり的に完成させたんで.....
オマケの展示台に精度とかは求めないでくださいっ。
今月のグラス2Hオークションの入札日は4月25日(月)、この「キノコ培養器」の入札終了時刻は22:00です(自動延長あり)。ではでは明後日のオークション、どうぞよろしくお願いいたします!
ただなんとなく商品広告チラシ風に(意味不明)。
ホントはこんなの作って遊んでる場合じゃない....。
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今年に入ってからはひたすら八丈島の「境界」に向けて作品制作をやってる毎日ですが、今月に入って「これ間に合うの???」と本気で焦って超ジタバタしております。でもここ最近、頻繁に火傷したり頭にガラスぶっ刺したりとちょっとミスが増えてきたんで、先日ついに癒やしを求めて夜のヤンバルに行ってきました。時間がないんでずっと我慢してたんですが、もう精神的に限界で...(先月の日記、生き物写真がゼロだったなんて...)。夜の森にも行かずにひたすら作品制作なんてやっぱり無理〜。