彩元堂看板

 日記  (2017年2月)

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2017年2月22日

 先日の抽選販売では作品が4点だけと少なかったので皆さまには大変申し訳なくて...それにも関わらず100件近いお申し込みメールをいただき本当にありがたい限りですっ。心より感謝申し上げます!
 実は先月下旬から今月初めまで「境界おかわり」のリクエスト作品を制作してたんです。おかわり用に作ったのは白ナマズの玉で、色とかがちょっとずつ違うものを4点用意しました。グラスタウン町長さんに玉を渡してお話ししてたら、なんだかスペシャルな玉をもう一点創ることになっちゃいまして...(汗)。長く「Co展」で展開してきた境界関連企画もいよいよ次が最後らしいですから、これから気合い入れて創ります〜。


 ↓こっちは今月のグラス2Hオークションに向けて創ったスペシャル作品。



魚石

「魚石(5個体入, 黒石)」
2017年2月制作

珍しくトンボ玉じゃないガラス造形作品バージョンの魚石(sp. F)。

“ 魚石類の中で唯一、複数個体が集団生活するという習性が確認されている種[sp.F]。
この種には白い石と黒い石の二型が知られており、
黒色タイプの石質表面には採光窓らしき構造が見られるのも特徴の一つです。”


魚石

中に魚が5個体泳いでいます。裏から見ると完全にただの黒い石。
表面の半透明の窓構造は側面から上面にかけて多く見られます。

これは「光る魚石」です。たっぷりと光を当てると暗所で光ります。





魚石

手前と奥の二層に魚達が泳いでるデザインは魚石シリーズで初の試み!
今回はこの表現のためにトンボ玉じゃない魚石にしたんです。
これまでにない奥行き感と絶妙な魚たちの配置がとても気に入ってます。
(魚の配置はやや偶然でたまたま良い感じに.....)

ちょっとシャイな魚が一匹いるんですが、横の窓から顔をチラッと覗けます。
(この窓の位置も偶然でして...笑)
採光窓はほとんどが半透明ですが、数カ所だけ透明にしてあります。


魚石

裏の石のテクスチャや窓的構造物もじっくりとこだわって仕上げました。
非常に地味ですが....この石の質感も気に入ってます。







魚石の標本箱

せっかくなので木製標本箱も作りました! 作品に付属します。
蓋の裏側にはフェルトがはめ込んであって、
ひっくり返して作品を載せれば展示台になります。

通常の紙製標本箱と同じ大きさなので他作品と並べても馴染みます。




魚石の標本箱

手のひらに、なんとも良いサイズの宝物♪

 

 今月のグラス2Hオークションの入札日は2月24日(金)です。このガラス作品「魚石(5個体入, 黒石)」の入札終了時刻は22:05となっております(自動延長あり)。
 ではでは24日のオークション、どうぞよろしくお願いいたしますっ。 

グラス2Hオークション







シロトリバ

今朝、息子が玄関先で見つけたフワフワ生物。
めっちゃ美しくてカッコイイ!
シロトリバかマシロトリバ? っていう蛾の仲間みたい。






新風

琉球リース広報誌「新風(みーかじ)」2017年 新年号で、
私のトンボ玉の写真が表紙を飾ってます。
いつも使っていただけて本当にありがたいですっ。
(注:内容はトンボ玉とは関係ありません〜)





2017年2月14日

 本日17:00より、トンボ玉作品4点の抽選販売を実施してます。抽選のお申し込み受付は本日22:00までとなっております。今回もどうぞよろしくお願いいたします〜。



抽選販売

* この抽選は終了いたしました。ありがとうございました!







以下、生き物写真です。

↓ 1月30日に沖縄本島南部を散歩した時の様子。

リュウキュウツチトリモチ

寄生植物 リュウキュウツチトリモチ
前回見た時はまだ早すぎたんでもう一度見に行ったらちょっと遅かった...(涙)







リュウキュウツチトリモチ

こっちもリュウキュウツチトリモチ。
綺麗なピンク色の若い株も少しだけ残ってました♪







キイレツチトリモチ

寄生植物 キイレツチトリモチ
今年はたった一株?だけ見れました。
ここも周囲の開発が進んでしまい、年々減ってきてます....(涙)







キイレツチトリモチ

同じ株を反対側からスマホで撮影。
一眼カメラが入らない狭い隙間からでも撮影できて便利ですねぇ。







↓ 2月3日の晩、友人と久しぶりのヤンバルに。
とても静かな夜でした。

コガタスズメバチ

倒木の隙間でが全く動かずじ〜っと休んでいたコガタスズメバチさん。
この形、カッコイイなぁ。







オキナワキノボリトカゲ

寒い冬の時期、キノボリトカゲはどこにいるの?っていう疑問。
2014年12月下旬に木のウロの中にいるのを確認したんで
同じ穴をまた覗いてみたら、いましたっ♪ 同一個体かなぁ?
こういう場所で冬ごもりしてるんですね。





ハナサキガエル

繁殖期に入ってピヨピヨ鳴いてるハナサキガエルさん。
全体的に今年の繁殖は遅めみたい。
この場所の一斉産卵も例年よりだいぶ遅れてる感じ。
(と言っても去年何日に産んだか把握してませんが....)





ハナサキガエル

産卵場と思われる滝壺の近くにオスが10個体程。
あんまり盛り上がってはいなかったけど、
真っ暗な沢で周囲にカエルの声が響いてるこのシチュエーション、
めっちゃ癒やされます〜♪





ハナサキガエル

1ペアだけ抱接してました。
張り込み中のヒメハブさんは1個体だけと少なめ。
これから盛り上がるのか、もうほとんど産み終わった後なのか、
ここは滝壺が深すぎていつも卵が確認できないので....わかんない。


 今、ハナサキガエルの繁殖シーズンです〜。カエルの繁殖現場の観察や撮影って、ヒトによる悪影響を考えたら全く他人に勧められる趣味じゃないんですが、もしかしたらこれから真剣にカエルの生態撮影に取り組みたいって方もいらっしゃるかもしれません。私もなるべく影響の少なそうなアプローチを探り続けてかれこれ25年以上になりますので、現在実践している方法を以下に簡単に紹介しますね。
(主にハナサキガエルやリュウキュウアカガエルの一斉産卵の場合)

・最近のLEDライトはカエルの観察には猛烈に明るすぎるので、光量を落として赤フィルターを付けて薄暗い赤ライトにしてゆっくりそぉ〜っと繁殖地にお邪魔します。ホントに邪魔してますので長居は禁物です。もちろん大人数での立ち入りは控えます(繁殖場の規模にも依ります)。

・カエルは赤ライトでも結構反応してしまいますので照らしすぎないように注意。カエルに近づいた時にことごとく伏せられたり逃げられてしまうような状況は激しく邪魔してますので、もっと照明を暗くしたり歩き方をより慎重にしたり...それでも改善されなければすぐに諦めて撤退。

・撮影の際、近距離でのフラッシュは最低限の発光量にして"絶対にカエルの目に強い光が直接当たらないように十分に注意して"バウンスやディフューズによる間接光を用います。必要な発光量を抑えるためにレンズも絞り開放付近で撮影しますが、どうしても絞り込みたい場合はできるだけフラッシュの発光量を上げずにカメラのISO感度を上げて調節。とにかく明るいレンズを使ってピント合わせの補助光も目視できる限界まで暗くします(補助光も直接カエルの眼に当てないように)。もし撮影前や撮影後にカエルの瞳孔が細く閉じているようなら、そのやり方はカエルの眼に強い照明が当たりすぎなので改善の必要あり(カエルの眼にダメージを与えてしまう可能性があります)。

・頻繁にライトを消して真っ暗な状態でカエルたちの声をよく聴きます。周囲のカエルが完全に鳴き止んでいたり、鳴いているカエルの数がかなり減ったまますぐに回復しないようなら、その日の繁殖に大変な悪影響を与えている可能性が高いので迅速に撤退します。

・産卵が始まりかけている段階は特に邪魔しないように細心の注意が必要。このタイミングでカエルたちを蹴散らしてしまうと産卵に最適な日に産むことができないという最悪の影響を与えてしまう危険がありますので決して深入りしないで繁殖場から離れます。

 以上、こんな感じでやってます。結構大変ですが、これでもカエルたちにとっては迷惑なことに変わりありません。これが正解なんてものはありませんし、長年野生動物を撮影してる方々はそれぞれのやり方で最大限の配慮をされてると思います。デジカメの普及で昔よりも野生動物の撮影をされる方が増え、それに伴って悪意なく動物たちに悪影響を与えてしまう場面も増えているんじゃないかと思いますので、カエル撮影の際の参考にしていただけたら幸いです。

 昨年、ある場所のハナサキガエルの産卵がちょっとおかしかったんです。滝壺のちょうどライトで照らせるところだけ全く卵が産み付けられていないような状態で卵塊の数もかなり少なめ。ひょっとしたら誰かが一斉産卵日に一晩中照明をつけてたとか何か不慣れな撮影者の影響でもあったんじゃないかととても心配してまして...。今年は無事に産卵されますように(祈)。




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