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日記 (2017年2月) |
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2017年2月22日 先日の抽選販売では作品が4点だけと少なかったので皆さまには大変申し訳なくて...それにも関わらず100件近いお申し込みメールをいただき本当にありがたい限りですっ。心より感謝申し上げます!
本日17:00より、トンボ玉作品4点の抽選販売を実施してます。抽選のお申し込み受付は本日22:00までとなっております。今回もどうぞよろしくお願いいたします〜。
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今、ハナサキガエルの繁殖シーズンです〜。カエルの繁殖現場の観察や撮影って、ヒトによる悪影響を考えたら全く他人に勧められる趣味じゃないんですが、もしかしたらこれから真剣にカエルの生態撮影に取り組みたいって方もいらっしゃるかもしれません。私もなるべく影響の少なそうなアプローチを探り続けてかれこれ25年以上になりますので、現在実践している方法を以下に簡単に紹介しますね。 ・最近のLEDライトはカエルの観察には猛烈に明るすぎるので、光量を落として赤フィルターを付けて薄暗い赤ライトにしてゆっくりそぉ〜っと繁殖地にお邪魔します。ホントに邪魔してますので長居は禁物です。もちろん大人数での立ち入りは控えます(繁殖場の規模にも依ります)。 ・カエルは赤ライトでも結構反応してしまいますので照らしすぎないように注意。カエルに近づいた時にことごとく伏せられたり逃げられてしまうような状況は激しく邪魔してますので、もっと照明を暗くしたり歩き方をより慎重にしたり...それでも改善されなければすぐに諦めて撤退。 ・撮影の際、近距離でのフラッシュは最低限の発光量にして"絶対にカエルの目に強い光が直接当たらないように十分に注意して"バウンスやディフューズによる間接光を用います。必要な発光量を抑えるためにレンズも絞り開放付近で撮影しますが、どうしても絞り込みたい場合はできるだけフラッシュの発光量を上げずにカメラのISO感度を上げて調節。とにかく明るいレンズを使ってピント合わせの補助光も目視できる限界まで暗くします(補助光も直接カエルの眼に当てないように)。もし撮影前や撮影後にカエルの瞳孔が細く閉じているようなら、そのやり方はカエルの眼に強い照明が当たりすぎなので改善の必要あり(カエルの眼にダメージを与えてしまう可能性があります)。 ・頻繁にライトを消して真っ暗な状態でカエルたちの声をよく聴きます。周囲のカエルが完全に鳴き止んでいたり、鳴いているカエルの数がかなり減ったまますぐに回復しないようなら、その日の繁殖に大変な悪影響を与えている可能性が高いので迅速に撤退します。 ・産卵が始まりかけている段階は特に邪魔しないように細心の注意が必要。このタイミングでカエルたちを蹴散らしてしまうと産卵に最適な日に産むことができないという最悪の影響を与えてしまう危険がありますので決して深入りしないで繁殖場から離れます。 昨年、ある場所のハナサキガエルの産卵がちょっとおかしかったんです。滝壺のちょうどライトで照らせるところだけ全く卵が産み付けられていないような状態で卵塊の数もかなり少なめ。ひょっとしたら誰かが一斉産卵日に一晩中照明をつけてたとか何か不慣れな撮影者の影響でもあったんじゃないかととても心配してまして...。今年は無事に産卵されますように(祈)。
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